参考書でDIY

参考書や問題集を使用した大学受験の独学をサポート

大学受験とは?

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はじめに

大学受験の勉強は、先の見えないランニングではなくゴールのあるマラソンと同じです。ゴールにたどり着けば誰でも合格するレベルに到達でき、ゴールにたどり着くまでのルートの選択や走り方などは自身で決められます。効率よく走り切るための全体像を次のような内容で確認してみましょう。

  1. コース全体の把握
  2. 現在地の確認
  3. ルートの確定

コース全体の把握

次の三つの要素があります。

  • スタート地点
  • ゴール地点
  • ルートの選択肢

スタート地点

高校の教科書です。

高校の教科書の内容が理解できていれば、河合塾の全統模試で偏差値50 (順位として真ん中) には到達できます。ただし社会科目以外で高校1年生の教科書が理解できなければ中学の参考書・問題集をスタート地点に設定しましょう。

ゴール地点

志望校の過去問で全科目9割以上得点できるようにすることです。

教科書の内容を理解した後、志望大学の過去問で各科目9割以上得点できるのであれば、復習と志望大学レベルの演習を繰り返し、現在の状態を受験当日まで維持しましょう。

もし得点できない場合は、志望大学の合格者でその科目を得点源にしていた人や志望大学の一つ上のレベルの大学の合格者が、過去問の前に使用していた参考書・問題集をゴールとして設定します。

ルートの選択肢

中継地点として次の3つを設定します。

  • 教科書の完成
  • 合格最低点
  • 得点源

参考書・問題集は、いきなり一冊に絞らずまずはレベルや課題ごとに複数リストアップしましょう。学校で配布された参考書や問題集なども含めると効率的です。

現在地の確認

スタートからゴールの間で、自分の現在の到達している位置と残りの距離を確定させます。

ルートの確定

リストアップした複数の選択肢の中から自分に合っているものを確定させます。参考書・問題集は色味やレイアウトなども自分にあっているかどうか確認するとよいです。

勉強法

参考書の問題はインプットとアウトプットで使い分けます。

  • インプット - 理解して覚える。
  • アウトプット - 解いて思い出す。

インプット

先人の知恵を取得します。問題文と解答を同時に読んで理解するところから始める。初見で解くことはしません。

アウトプット

インプットした内容を記憶から引き出す演習です。解答を見ず、初見で解くところから始める。

知識の定着率を向上させるには

つぎの3点を念頭において進めます。

エビングハウスの忘却曲線

一度記憶してもその後触れないと忘れていくというものです。

定着させるには、忘れそうになったタイミングで再び触れて思い出す必要があります。法則で言われている忘れる量や周期は人はあくまで目安で、個人差がかなりあります。自分が忘れる量やタイミングを見つけて復習することを心がけます。

スパイラル方式学習

範囲全体の周回期間を短くし、段階的に難度を高めていきます。

単元ごとに教科書レベルから入試発展レベルまで完成させていくより、全単元を

  1. 教科書レベル
  2. 入試基礎
  3. 入試標準
  4. 入試発展

とレベルごとに完成させつつ全単元を何度も周回する方が過去に得た内容を思い出しながら新しい知識や使い方を追加していく事になるので記憶の漏れを最低限にできます。また入試直前になって全単元が終了していないという危険も避けられます。

ラーニングピラミッド

他人に教えられるようになることを意識して学習します。

これによって理解したことを自分の中で再構築するために理解と定着の精度が高くなります。

次のステップ

スタート地点、ゴール地点、ルートと距離が把握できたら勉強の開始です。

 

難関国公立 合格までの備忘録 (まとめ)

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はじめに

2019年の受験ではいろいろ参考書を使用してサポートしました。次回サポートするならこんな感じから始めるかなというのをまとめてみました。

数学

インプットとアウトプット

「大学への数学」の教材を利用することをメインに置くと次のような感じになります。

インプット アウトプット
数研出版 教科書 - 例,例題
数研出版 青チャート - 基本例題
 
数研出版 青チャート - 重要例題
東京出版 1対1対応の演習 例題
短期攻略 数学 I・A. II・B 実践編
センター(共通テスト)過去問

数研出版 青チャート - 演習例題
東京出版 1対1対応の演習 演習題

東京出版 新スタンダード数学演習
東京出版 数学IIIスタンダード演習

 

志望大学 過去問
(東京出版 新数学演習)

補足:( ) は志望校過去問と同時か終了後に使用します。

教科書が数研出版の場合「青チャート」の部分は基本的に学校で配布されているチャート式の色で大丈夫だと思います。また教科書が啓林館の場合は「フォーカスゴールド」、東京書籍の場合は「ニューアクションレジェンド」がオススメです。

その他のオプション

  • 旺文社 上級問題精講 I+A+II+B
  • 旺文社 上級問題精講 III
  • 駿台文庫 ハイレベル 数学 I・A・II・B の完全攻略
  • 駿台文庫 ハイレベル 数学 III の完全攻略
  • 河合出版 やさしい理系数学
  • 河合出版 ハイレベル理系数学
  • 東京出版 新数学演習

上級問題精講は、やさしい理系数学と異なり解法へのアプローチ方法も明記されています。1対1対応の演習で詰まったら、青チャートの重要例題とその練習の後にこの参考書に移動するのもありです。

ハイレベル数学の完全攻略は、やさしい理系数学と異なり解法へのアプローチ方法も明記されています。1対1対応の演習で詰まったら、青チャートの重要例題とその練習の後にこの参考書に移動するのもありです。

別解が多いと言われていますが、一つの問題に対して数学のいろいろな単元の解法を使用した別解を紹介しているのが特徴です。新スタンダート数学演習や数学IIIスタンダード演習に含まれている問題がいくつか含まれています。解法へのアプローチ方法はほとんど載っていないため、青チャートの例題のみ行った後にすぐやさしい理系数学に入ると撃沈する可能性もあります。

網羅性をさらに広げたい人のための問題集です。

物理

インプットとアウトプット

インプット アウトプット

数研出版 教科書
数研出版 リードα 物理基礎・物理

河合出版 物理のエッセンス 力学・波動
河合出版 物理のエッセンス 熱・電磁気・原子
河合出版 良問の風

河合出版 名問の森 力学・熱・波動1
河合出版 名問の森 波動1・電磁気・原子

旺文社 物理の良問問題集

 

志望大学 過去問
(旺文社 物理 標準問題精講)

補足:( ) は志望校過去問と同時か終了後に使用します。

「リードα」の部分は教科書と同じ出版社の学校で配布されたもの (啓林館の場合「センサー物理総合」など)で大丈夫だと思います。「物理のエッセンス」は教科書と入試問題をつなぐ役割をしてくれますが、表紙に「1 2 & 8 9 10 」とあるように「3 4 5 6 7」を教科書で埋めるように構成されています。よって教科書の内容を一度学習した後に使用するのが良いと思います。

その他のオプション

  • ニュートンプレス 難問題の系統とその解き方 力学・熱・波動
  • ニュートンプレス 難問題の系統とその解き方 電磁気・原子

化学

インプットとアウトプット

インプット アウトプット
第一学習社 教科書

第一学習社 セミナー 化学基礎+化学
(プロセス, ドリル)

(旺文社 鎌田の理論化学の講義)
(旺文社 福間の無機化学の講義)
(旺文社 鎌田の有機化学の講義)
旺文社 入門問題精講
旺文社 基礎問題精講
旺文社 標準問題精講

旺文社 化学の良問問題集

 

志望大学 過去問
(三省堂 化学の新演習)

補足:( ) は志望校過去問と同時か終了後に使用します。

「セミナー」の部分は教科書と同じ出版社の学校で配布されたもの (「エクセル化学」など)で大丈夫だと思います。

「入門問題精講」「基礎問題精講」「標準問題精講」は単に問題の正誤を確認するだけではなく解説や精講も読んで周辺知識も合わせて取得します。解けなくても解説がわかれば進めていきましょう。「化学の良問問題集」には「標準問題精講」の問題と同じ問題がいくつか含まれています。

教科書の整理が必要な場合は、大学 Do シリーズは付属の「最重要Point総整理の暗記」を使用して教科書の内容の整理に使用します。

 

辞書

問題の解答で教科書や「旺文社 大学Doシリーズ」にも載っていない内容を調べるために使用します。

  • 三省堂 化学の新研究

その他のオプション

  • 駿台文庫 新理系の化学問題 100選
  • 鎌田の解き抜く化学

その他科目

英語、現代文、古文・漢文に関しては別のページをそれぞれ「英語を得点源にする」「理系のための現代文のルート」「古文・漢文で得点を稼ぐ」にまとめました

まとめ

ここの内容は基本的に得点源にすることを前提にしています。8月末までにインプットとアウトプットを一度終了し、9月に過去問演習と分析、10月から分析を元に再度アウトプットの参考書や問題集を繰り返すことができれば理想的だと思います。

これらが完了したらどの理系のどの大学でも合格点以上が取れるようになりますよ。頑張ってください。

難関国公立 合格までの備忘録 (二次への最終調整)

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はじめに

センター後に2次試験対策として使用したバイブル本を紹介します。次のバイブルとなった参考書と過去問を試験当日まで繰り返し行なっていました。

数学のバイブル本

やさしい理系数学の問題も含まれており網羅性の高い次のものを使用しました。

  • 新スタンダード数学演習 (東京出版)
  • 数学IIIスタンダード演習 (東京出版)

物理と化学のバイブル本

名問の森や化学の新演習より次の2つを本人が気に入っていたために使用しました。

  • 物理の良問問題集 (旺文社)
  • 化学の良問問題集 (旺文社)

英語のバイルブ本

英単語・熟語

  • Database4000, Database5500 (桐原書店)

英文法

  • 頻出英文法・語法問題 1000 (桐原書店)

英語長文

  • 英語長文 ハイパートレーニング 3 (桐原書店)
  • 英語長文 ポラリス 3 (KADOKAWA)

英作文

  • 英作文のトレーニング 必修編, 実践編 (Z会)

まとめ

第一志望の国立が前期で合格したため、東大落ちの人とは競合することなく受験を終了しました。

数学

MARCHの上位校や早慶を目指して網羅性を追求するなら、数学はスタ演までやっておいた方が良いとのこと。すべての大学でスタ演にあった問題が出たようです。

英語

各大学で傾向がかなり異なるので過去問をしっかり行うことが重要とのことです。

物理と化学

物理と化学に関してはどんな問題でも解ける感じになっていたようで、過去問を解くのが楽しかったようです。重要問題集より良問問題集と言っていました。この辺りは好みもあります。

最後に

次にサポートするならこのような参考書を利用するかなあというのをこちらにまとめました。

難関国公立 合格までの備忘録 (センター対策)

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はじめに

2019年のセンター試験日は1月19日,20日で、昨年(2018年は1月13日,14日)より遅くなっていました。2次試験までの期間を比べると1週間ぐらい短くなっていたため、12月終盤まで理系科目は二次対策を行っていました。

物理と化学が4週間前の12月24日から4週間、数学が12月31日から3週間センター対策を行いました。

英語は一番対策が遅く、1月10日から9日間行いました。

センター試験対策本 (理系科目)

まずは昨年と同じく以下の参考書を1周し、2周目以降は間違えた問題のみを間違えなくなるまで周回しました。

  • 短期攻略 センター数学 I+A (実践編)
  • 短期攻略 センター数学 II+B (実践編)
  • 短期攻略 センター物理
  • 短期攻略 センター化学

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終了したのは5日前の1月13日で、この後センター過去問 (黒本) を5年分ほど行いました。物理と化学の仕上げ方に関しては、以下のサイトを参考にしました。

センター試験対策本 (英語)

英語はギリギリまで2次対策のための

  • 英語長文ハイパートレーニング
  • 英語長文ポラリス

を行っていました。また英単語・熟語の復習とリスニング対策としては

  • 速読・速聴 Daily
  • 速読・速聴 Core

を行っていました。センターの過去問 (黒本) は5年分ほど解きました。文法と発音記号問題のみ追試も行いました。

センター試験対策本 (国語)

漢字の見直しを開始し、また解き方を見直すために「きめる!センター現代文」と「きめる!センター古文・漢文」を12月下旬にもう1周しました。

1月からセンター当日2日前まで、センターの過去問 (黒本)を、現代文は評論と小説を交互に毎日、古文と漢文も交互に毎日行っていました。

特に現代文は河合塾と駿台のセンタープレで全文を読み終えることができなかったようなので、読む速度を意識して取り組んでいました。

センター試験対策本 (地理)

11月の全統センター試験プレテストで8割ぐらい取れていましたが、地誌の弱さを指摘されていたので、以下の問題集で演習を強化しました。

  • 瀬川聡のセンター試験 地理B [地誌編] 超重要問題の解き方

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センターの過去問 (黒本)は、10年分ぐらいを追試を含めて現役の時にやり尽くしたため、特に使用しませんでした。

センターの結果と考察

目標点を国語6割、地理8割、その他9割に設定していました。

結果は、地理が大コケし6割に届かず、化学がちょいコケで8割に届きませんでした。国語が反対に8割を超えました。特に古文・漢文は満点でした。武田塾のルート(古文漢文) を参考にして追加した

  • 田村のやさしく語る現代文
  • 古文読解をはじめからていねいに
  • きめる!センター現代文
  • きめる!古文・漢文

と過去問演習がが良かったようです。特に古文・漢文は過去問の問題文をすべて訳せるようにしたのと古文は都度背景知識に触れたのが良かったようです。

反省点として、化学は参考にしたネットの映像にあるように、教科書レベルの知識の暗記をもっと復習していくべきだったとのことです。特に有機は試験中に思い出せない部分がかなりあったようです。

地理は、現役時が良かったために完全に油断していたようです。知識問題の演習は必要で、瀬川先生の系統地理の方も行なっていくべきだったと言っていました。

次回は?

二次試験までの最終調整に使用した参考書を紹介します。

難関国公立 合格までの備忘録 (中盤)

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はじめに

やっておきたい英語長文 1000以外は、各教科 8月までに予定した内容を完了していました。同じ参考書をやり込むだけでは弱点を克服できないため、9月に過去問を一度トライした後、過去問の手応えと前半の模試の結果もふまえて後半に演習用の参考書を追加しました。

二次試験科目

数学

記述である程度点数が取れるようになり、間違えた問題も解答をみれば「なんだ、この解き方かぁ」と理解できるようになったようです。1対1対応の演習の演習題、やさしい理系数学レベルのアウトプットを積み重ねるために

  • 新スタンダード数学演習 (東京出版)
  • 数学IIIスタンダード演習 (東京出版)

を追加しました。終了予定は12月中旬に設定しました。

物理と化学

物理も化学も現役時も合わせるとすでに同じ問題集を何周もしており、以下の参考書を演習用に追加しました。物理で重要問題集ではなく良問問題集を選択したのは、標準問題精講とおなじ著者だったためです。

  • 物理の良問問題集 (旺文社)
  • 化学の新演習 (三省堂)

終了予定は同じく12月中旬に設定しました。

英語

返却された模試結果で精読の必要性が指摘されていたので、以下の参考書で文の構造を基礎から再確認することにしました。これらの参考書では解答で英文にSVOCが振られていて、精読を確認するには最適です。

  • 英語長文 ハイパートレーニング 1, 2, 3 (桐原書店)
  • 英語長文 ポラリス 1, 2, 3 (KADOKAWA)

また、リスニング対策には会話や色々なテーマの文章が含まれている以下の参考書を追加しました。

  • 速読・速聴 Basic, Daily, Core (Z会)

終了予定は同じく12月中旬に設定しました。

センター試験のみの科目

これらの科目は、7月に2週間集中的に行なった続きです。センター当日をピークにするために、逆算したスケジュールをもとに開始しています。

12月16日の大学入試センター試験プレテスト(駿台) を終了期限として使用したものを紹介します。

現代文

10月中旬から開始しました。

現役時代に「現代文と格闘する」を学習したせいか、文章を必要以上に深く読み過ぎて読むのが遅くなっていると思い、基礎の読み方からもう一度見直すことにしました。

  • 田村のやさしく語る現代文 (代々木ライブラリー)
  • 入試現代文のアクセス 基本編 (河合出版)

次に、センター試験に向けて

  • きめる! センター現代文 (学研プラス)
  • マーク式基礎問題集 現代文

を使用しました。

古文と漢文

古文は10月下旬に、漢文は11月中旬に開始しました。

7月に行なった古文の単語と文法の暗記を思い出しながら読み方と文法の復習をするために

  • 富井の古文読解をはじめからていねいに (東進ブックス)
  • 古文上達 基礎編 (Z会)

を使用した後、次にセンター試験に向けて

  • きめる! センター古文・漢文 (学研プラス)
  • マーク式基礎問題集 古文 (河合出版)
  • マーク式基礎問題集 漢文 (河合出版)

を使用しました。漢文は7月に「漢文句形ドリルと演習 (河合出版)」を復習した後、この時期にマーク式基礎を経て「きめる!センター古文・漢文」に入りました。

地理B

11月中旬から開始しました。全体をもう一度復讐するために

  • きめる!センター地理B

もう1周した後、データが更新された改訂版が出ていた

  • 地理B 統計・データの読み方が面白いほどわかる本 (KADOKAWA)

を買い直して復習しました。

次回は?

センター1ヶ月前から対策用に使用した参考書を紹介します。

 

難関国公立 合格までの備忘録 (国語と地理B 序盤)

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はじめに

国語と地理は現役時に一度最終地点の参考書に到達していたので、センター試験当日にどのようにしてピークを合わせるかを考えました。まずは7月のマーク式模試にむけて現役時に学習した基本的な内容を思い出すための参考書を手持ちのものから選びました。

学校で配布されたもの

  • LT現代文 2,3 (浜島書店)
  • ちくま評論選 (筑摩書房)
  • 頻出入試漢字コア2800 (桐原書店)
  • 読解を深める現代文単語 (桐原書店)
  • 新標準古文単語300+150 (文英堂)
  • 漢文必携 (桐原書店)

現役時に完了したもの

現代文

  • LT現代文 2,3 (浜島書店)
  • ちくま評論選 (筑摩書房)
  • 頻出入試漢字コア2800 (桐原書店)
  • 読解を深める現代文単語 (桐原書店)
  • 入試現代文へのアクセス 基本編, 発展編, 完成編 (河合出版)
  • 現代文と格闘する (河合出版)

古文

  • 新標準古文単語300+150 (文英堂)
  • ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル (河合出版)
  • ステップアップノート30 古典文法トレーニング (河合出版)
  • 古文上達 基礎編 (Z会)

漢文

  • 漢文必携 (桐原書店)
  • 漢文ヤマのヤマ (学研プラス)
  • ステップアップノート10 漢文句形ドリルと演習 (河合出版)

地理B

  • 山岡の地理B教室 (東進ブックス)
  • 分野別、難易度つき センター地理B (河合出版)
  • 地理B 統計・データの読み方が面白いほどわかる本 (KADOKAWA)

前半で使用することに決めた参考書

7月末のマーク式模試に向けて、模試の前2週間を国語と社会の日として割り当て、基礎的なことを思い出すことに重点をおいて以下の参考書を復習しました。それまでは国語と社会には一切手をつけず、逆にこの2週間は理系科目はほとんど行わないことにしました。

現代文

  • 頻出入試漢字コア2800 (桐原書店)

古文

現役時の春の模試では満点を取った古文・漢文ですが、その後低迷したため、センター当日にどのようにピークにするかを考慮しました。
  • 新標準古文単語300+150 (文英堂)
  • ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル (河合出版)
  • ステップアップノート30 古典文法トレーニング (河合出版)

漢文

  • ステップアップノート10 漢文句形ドリルと演習 (河合出版)

地理

地理は、現役時のセンター試験で9割ぐらいとれていたのと、MARCHや理科大のセンター利用で唯一カウントされない教科のため、優先順位は低く設定しました。

まずは思い出すために現役時に使用した「山岡の地理B教室」の著者と同じ著者である山岡先生のよりセンターに特化した以下のものを1周しました。

  • きめる! センター地理 (学研プラス)

まとめ

7月のマーク式模試の結果に基づいて、11月と12月のマーク模試に向けて対策していくことにしました。

次回は?

模試の結果などに基づいて、9月以降に追加した参考書を紹介します。

難関国公立 合格までの備忘録 (英語 序盤)

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はじめに

英語のステップとしては、

  1. 中学で習う英文法と英単語・熟語 (リスニングを含む)
  2. 高校で習う英文法と英単語・熟語 (リスニングを含む)
  3. 英語構文と英文解釈
  4. 長文の読解とリスニング、英作文

としました。英単語・熟語は、文章の中に出てきたときに意味が思い出せなければなりません。現役時に終了した内容を考慮して、スタート時に選択した英語の参考書を紹介します。

8月末の完成を目標にしました。

学校で配布されたもの

  • Database3000, Database4500 (桐原書店)
  • リンガメタリカ (Z会)
  • スクランブル英文法・語法 (旺文社)
  • アトラス総合英語 (ピアソン桐原) 

現役時に完了したもの

  • Database3000, Database4500 (桐原書店)
  • 速読英単語 必修編 (Z会)
  • スクランブル英文法・語法
  • 基礎英文法問題精講 (旺文社)
  • 基礎英文問題精講 (旺文社)
  • やっておきたい英語長文 300, 500 (河合出版)
  • 英作文のトレーニング はじめる編, 必修編 (Z会) 

前半に使用することに決めた参考書

英単語・熟語

やっておきたい英語長文300でわからない単語を調べたところ、その中のいくつかはDatabase5500 に載っていたため、Database5500 を追加しました。4500 と 5500 の単語には被りがなく、すべての単語に例文があり、音声も付いているためリスニング対策をあわせて行うのに最適です。中学レベルから始まる Database3000 は今回省きました。

リスニング

速読英単語と速読英熟語は、Database で覚えた単語が文章で思い出すためとリスニング対策として使用しました。

英文法

スクランブルと基礎英文法問題精講を完成させていたので、難関大学の小難しい問題の対応をするために全解説頻出英文法・語法問題1000を使用しました。

英文解釈と英語長文

解釈として基礎英文問題精講を終えていたので、長文演習のやっておきたい英語長文 300 から始め、700の前にポレポレを追加するようにしました。

英作文

もう一度はじめる編から繰り返したのちに同じシリーズの実戦編を追加することにしました。

利用方法

インプット用

  • Database4500, Database5500
  • 全解説頻出英文法・語法問題1000
  • ポレポレ英文読解
  • 英作文のトレーニング はじめる編, 必修編, 実戦編

アウトプット用

  • 速読英単語 必修編, 速読英単語 上級編
  • 速読英熟語
  • やっておきたい英語長文 300, 500, 700, 1000

まとめ

英単語や英文法の必要な部分は現役時に一度完了させていたので、英単語、英文法、長文読解を並行して進めました。5月末に

  • Database4500, 速読英単語 必修編, 速読英熟語
  • 全解説頻出英文法・語法問題1000
  • やっておきたい英語長文 300, 500

を完成させ、8月末に

  • Database5500, 速読英単語 上級編
  • 英作文のトレーニング はじめる編, 必修編, 実戦編
  • ポレポレ英文読解, やっておきたい英語長文 700, 1000

を完成させることを目標に始めました。

次回は?

国語と地理の参考書を紹介します。国語と地理はセンター向けです。

難関国公立 合格までの備忘録 (化学 序盤)

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はじめに

化学も物理と同じく1年あれば完成できます。現役時に終了した内容を考慮して、スタート時に選択した化学の参考書を紹介します。8月末の完成を目標にしました。

学校で配布されたもの

  • セミナー化学

現役時に完了したもの

  • 鎌田の理論化学の講義
  • 福間の無機化学の講義
  • 鎌田の有機化学の講義
  • 基礎問題精講
  • 標準問題精講
  • 短期攻略 化学

前半に使用することに決めた参考書

化学は、現役時代セミナー化学1冊で完了させようとしていたようですが (実際に東大に受かった先輩がいたそうです)、時間的な制限や解説の相性が良くなかったことから途中で基礎問題精講と標準問題精講に切り替えたようです。本人としては問題数的にセミナー1冊を仕上げた人に追いついていないという意識があったので、同じ旺文社から出ている「化学の良問問題集」を追加しました。数学、物理と同じように、アウトプットに同レベルの別のものを秋にもう一冊行うことにしました。

  • 基礎問題精講
  • 化学の良問問題集
  • 標準問題精講
  • 新理系の化学問題100選

暗記の内容の整理

以下の参考書は現役時に一度完成させていたので、今回は別冊でついている「最重要Point総整理」のみを活用しました。

  • 鎌田の理論化学の講義 (最重要Point総整理のみ)
  • 福間の無機化学の講義 (最重要Point総整理のみ)
  • 鎌田の有機化学の講義 (最重要Point総整理のみ)

辞書

教科書やDoシリーズには載っていないことを調べるのに使用したのは

  • 化学の新研究

です。

重要問題集か良問問題集か?

到達点は同じくらいでしたが、開始点が良問問題集の方が低いのとデザイン的に良かったのでこちらにしました。基礎問題精講や標準問題精講と同じ旺文社なのも決め手の一つでした。

まとめ

化学は、7月末に標準問題精講、8月末に新理系の化学問題100選をそれぞれ完了することを目標に始めました。仕上げとしてDoシリーズの最重要Point整理で暗記事項の整理をすることにしました。 

参考にしたスケジュール

次回は?

英語の参考書を紹介します。

難関国公立 合格までの備忘録 (物理 序盤)

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はじめに

物理は1年あれば完了できます。現役時に終了した内容を考慮して、スタート時に選択した物理の参考書を紹介します。8月末の完成を目標にしました。

学校で配布されたもの

  • リードα 物理基礎・物理

現役時に完了したもの

  • リードα 物理基礎・物理
  • 物理のエッセンス
  • 良問の風
  • 名問の森
  • 短期攻略 物理

前半に使用することに決めた参考書

リードαは学校の定期テストの範囲に合わせて完成させていました。また物理全体としても「名問の森」まで現役時に一度完成しているようなので、「物理のエッセンス」から同じものをもう1周した後、さらにその上のレベルである「標準問題精講」を追加することにしました。また、アウトプットとして同レベルの別のものを秋にもう一冊行うことにしました。

  • 物理のエッセンス
  • 良問の風
  • 名問の森
  • 標準問題精講

難問題の系統とその解き方か標準問題精講か?

標準問題精講の方が名問の森と問題に被りがなく解説も詳しそうだったのでこちらにしました。

微分は必要か?

現役の時の本人の経験で、使わなくても合格平均点以上は取れるとの判断から微分を使わないことにしました。

まとめ

物理は、現役時のセンター試験、私学の一般入試、国公立の二次すべてで手応えがあったようです、7月末に名問の森、8月末に標準問題精講をそれぞれ完了することを目標に始めました。

参考にしたスケジュール

次回は?

化学の参考書を紹介します。

難関国公立 合格までの備忘録 (数学 序盤)

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はじめに

数学は、教科書の章末問題までの完成が初めに到達すべきレベルで、量的にもここまでが全体の80%以上を占めます。高校2年の春休みまでにここまで完成していると、4月から始めて東大レベルまで到達可能です。

学校で配布されていたもの

  • 教科書 (数研出版 体系数学シリーズと数学IIIのみ数学シリーズ)
  • 教科書傍用問題集 (体系数学準拠問題集, 数学IIIのみサクシード)
  • 受験用問題集 (受験用クリアー)
  • 青チャート

現役時に教科書以外で完了したもの

  • 青チャート 例題
  • 1対1対応の演習 例題
  • やさしい理系数学 例題
  • 短期攻略 センター 数学 I・A 実戦編
  • 短期攻略 センター 数学 II・B 実戦編

前半に使用することに決めた参考書

青チャートの例題は一度すべてを正解するまで周回を重ねたようなので、教科書の章末レベルまでは完了したとし、自身の志望大学レベルまでインプットとして次のものを使用して駆け上がることにしました。

  • 1対1対応の演習 (6冊)
  • やさしい理系数学

すべて正解できるようになった後、アウトプットに同レベルの別のものを秋にもう一冊行うことにしました。

終了予定日

7月末の完成を目標にしました。

計算用に選択した参考書

こちらも現役時代に一度行っていますが、計算力に加え教科書章末問題レベルまでの内容を思い出すためにも以下の参考書を同時に進めました。

  • 合格る計算 1・A・II・B
  • 合格る確率+場合の数
  • 合格る計算 III

まとめ

現役時は参考書の例題のみを到達点まで登ったようですが、定着率や応用性が今ひとつのようなので、1対1対応の演習とやさしい理系数学を再び例題からはじめ、今回は例題のみではなく演習問題までそれぞれ5月末と7月末に完成させることにしました。

参考にしたスケジュール

次回は?

物理の参考書を紹介します。

難関国公立 合格までの備忘録 (事前準備)

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はじめに

2018年 3月、宅浪を決めた一浪生 (難関国公立理系志望) を1年間サポートしていくことになりました。ここでは事前準備から順に行った内容を紹介します。

計画を立てる前に

今は本当に良い時代で、合格者が自分の経験をネットで公開してくれています。受験はゴールのあるマラソンであること、宅浪でも合格できることを信じて勉強していくために、ネット上の独学の合格体験記を見てもらいました。

到達すべき参考書の確認

目標大学は東京大学でありませんでしたが、後期試験も視野に入れて二次で使用する科目は東京大学の受験でも合格平均点以上を取れるようにゴール設定することにしました。理由は、本人が現役時に後期試験を受けたところ、同じ高校の東大落ちの同級生も受験していたからのようです。

参考書の最終到達点

二次に使用する科目に関して以下の参考書に設定しました。

科目 参考書
数学 新数学演習 (東京出版)
物理 標準問題精講 (旺文社)
化学 新理系の化学問題100選 (駿台文庫)
英単語・英熟語 Database5500 (桐原書店)
英語リスニング 速読英単語 上級編 (Z会)
英文法 全解説頻出英文法・語法問題1000 (桐原書店)
英文解釈 ポレポレ英文読解 (代々木ライブラリー)
英語長文 やっておきたい英語長文 1000 (河合出版)
英作文 英作文のトレーニング 実戦編 (Z会)

模試の日程を活用したスケジューリング

模試には現役生に合わせた出題範囲が設定されています。その辺りも少し意識して予定を決めました。

記述模試で利用したのは、次の通りです。

英語、数学、物理、化学の参考書は、記述模試のスケジュールに合わせて計画しました。

マーク式で利用したのは、次の通りです。

  • 第2回 全統マーク模試 (河合塾) - 7月下旬
  • 全統センター試験プレテスト (河合塾) - 11月下旬
  • 大学入試センター試験 プレテスト (駿台) - 12月中旬

国語と社会は、マーク式模試のスケジュールに合わせて計画しました。

模試は、実際の大学を試験会場として選べる場合もあり、受験予定大学が含まれていれば、下見にもなります。また同じ高校の浪人の友達と試験後に会場で会って孤独感を和らげることもできます。

結果には、間違えた問題の中で同じ偏差値の受験生が正答できている問題の情報が含まれているため、弱点の認識と克服の優先順位の設定にも活用できます。

次回は?

現役時に完了した内容にあわせてスタート時に選択した参考書を順にを紹介していきます。まずは数学の参考書から。