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参考書や問題集を使用した大学受験の独学をサポート

理系のための現代文のルート

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はじめに

現代文は英語や数学と同じように高校1年や2年から対策すると良い科目です。高校1年生で完成させると理想的です。

英語の単語や長文の和訳の意味がわからないと非常に進みが遅くなります。また数学、物理や化学などの長い問題文を論理的に読めないと解けない問題もあります。

学校の授業では本文の解釈で終了しその後の問題演習がないことが多いために、現代文は感性で解くと思われがちです。評論と小説は読む時に着目する点が異なることに気づいていない場合もあります。

理系にやさしい視点で進められる参考書をまとめてみました。興味がある人は参考にしてください。

学習のステップ

現代文は本文の中に書いてあることを根拠にして解答します。本文の内容を正しく理解して解答するために次の順で学習すると良いです。

  1. 読解に入る前に文法力と単語力を固める
  2. 文法的な構造を利用する
  3. 評論と小説の違いを再確認
  4. 要約力をつける

読解に入る前に文法力と単語力を固める

本文を理解するためには、漢字やことばの意味と文の構造の理解が必要です。また本文と問題文の選択肢は意味的には同じことを述べているのにことばを変えている場合もよくあります。

読解に入る前にまず単語力文法力を確認しましょう。

中学の文法と漢字

文の構造を理解するためには文法の理解が必要になります。ただ現代文の文法は中学で終了しているため、もし不安があれば中学の国語の文法問題集を一冊行ってください。中学の漢字も読みやその意味に不安があれば、意味も載っている中学の漢字の問題集を一冊行ってください。

大学受験の単語力

読み方がらわからない漢字やことばの意味をその都度調べながら覚えるのも一つの方法ですが、事前に一度触れておくと読んでいるときに思い出すというプロセスで定着を助けてくれます。

漢字の問題集は意味も載っているものを選びましょう。例としては次のようなものがあります。

文法的な構造を利用する

文法的な構造を通して、対比、言い換え、抽象と具体、因果関係などの文や段落の関係を解答に利用できるようにします。いわゆる論理的に読むです。

講義とその練習

中学受験や高校受験でこの部分をしっかり行わなかった人はここから始めましょう。まずは基本的なことが書かれている講義用の参考書を一冊行います。例としては次のようなものがあります。できれば書店で内容を確認して自分に合うものを選ぶと良いです。

  • 改訂版 田村のやさしく語る現代文 (代々木ライブラリー)
  • 現代文の解法 読める!解ける!ルール36 (Z会) (8問)
  • 船口のゼロから読み解く最強の現代文 (学研プラス) (15問)

「改訂版 田村のやさしく語る現代文」

絶版になったと思ったら改訂版が6月に発売されました。この本は「解答は本文の中にある」ということを改めて認識させられる参考書です。

「現代文の解法 読める!解ける!ルール36」

一問一答のような形式で短文を使って36 (12x3) のケースを学習した後に8問の問題で総合演習する形になっています。ケースごとに今まで選んできた自身の回答の根拠が正しいかどうかを確認できます。中学受験や高校受験で現代文の読み方を学習しなかった人は、「田村のやさしく語る現代文」の後にこの参考書を行うと良いです。

「ゼロから読み解く最強の現代文」

15つの問題を解きながら理解する方式です。中学受験や高校受験で現代文の読み方を学習した人が復習のために行うにはちょうど良い内容かなと思います。

反復練習

上記のようなものが終わったら次に短い文章でまずは反復練習をします。例としては次のようなものがあります。

  • 高校やさしくわかりやすい現代文 (文英堂) (27問)
  • 現代文読解基礎ドリル (駿台文庫) (58問)

不安な場合は上から順に2冊とも行うと良いです。

演習

中学受験や高校受験で現代文の基礎をしっかりと行なった場合は、前の「講義とその練習」を飛ばしてここから開始しても大丈夫です。例としては次のようなものがあります。

  • 入試現代文へのアクセス 基本編 (河合出版)  (16問)
  • 柳生好之の現代文ポラリス 1 基礎レベル (KADOKAWA) (13問)

この二冊は単に解いて終わるのではなく、必ず「使い方」や「本書の使い方」通りに行いましょう。

時間があればこの二冊とも行うと良いです。「ポラリス」の方は要約もありますが、要約はステップ 3 の「要約力をつける」の「現代文キーワード読解」が終わってから行うのがオススメです。

評論と小説の違いを再確認

ステップ 1 において評論と小説では着目する点が違うことが理解できていれば、ここはオプションです。評論は筆者の主張の根拠、小説は登場人物の感情の移り変わりの因果関係がカギとなります。随筆はこの 2つが混ざったような内容です。

次の「要約力をつける」の演習の後にここに戻って来て復習するというステップもあります。参考書で再確認してみたいと思うのであれば、例としては次のようなものがあります。

理系が小説に遭遇するのは共通テストです。「きめる!共通テスト現代文」は「ゼロから読み解く最強の現代文」と同じ船口先生の本で、違いを確認するには良い参考書です。

要約力をつける

次のような二冊で要約の仕方を学びます。

  • 現代文キーワード読解 (Z会)
  • 現代文読解力の開発講座 (駿台文庫) (10問)

現代文キーワード読解の「第1部 キーワード編」の要約がついている例文を利用します。この短い例文から要約の練習を始めるのがオススメです。「現代文読解力の開発講座」まず問題を解くために1周しましょう。2周目で要約の問題を行うとよいです。「文法的な構造を利用する」で「現代文ポラリス 1 基礎レベル」の問題を行っていれば、その要約はここで行いましょう。大学入学共通テスト場合はここで終了です。大学入学共通テストの演習に入りましょう。二次に現代文や小論文がある場合は次の「演習」に進みましょう。

  • 大学入学共通テスト攻略レビュー (河合出版)

共通テストの試行問題を含んだものが出版されました。

演習

次のようなものが使用できます。一週目は問題を解いて解説と共に本文の構成を理解し、二周目以降で要約を行うと良いです。二次に小説が出題されない場合は、小説の問題を飛ばしても構いません。

  • 入試現代文へのアクセス 発展編 (河合出版) (16問)
  • 柳生好之の現代文ポラリス 2 標準レベル (KADOKAWA) (12問)
  • 国公立標準問題集CanPass 現代文 (駿台文庫) (20問)
  • 得点奪取現代文 記述・論述対策 (河合出版) (23問)
  • 上級現代文 I (36問)  (桐原書店)

得点奪取、上級現代文や現代文のトレーニングは採点基準も明記されています。さらに演習を重ねたいのであれば、次のようなものがあります。

  • 入試現代文へのアクセス 完成編 (河合出版) (16問)
  • 上級現代文 II (20問) (桐原書店)
  • 現代文のトレーニング 記述編  (Z会)

こちらも問題数を確保したい場合は、上から順に行うのがオススメです。これ以外のものを使用する場合は本文の解説のある問題集を選びましょう。

まとめ

ここまで完成すればどのような文が来ても論理的に読めるようになると思います。本文から読む、問題文から読む、などのスタイルは自分に合うものを学習中に見つけてください。また過去問で志望大学の傾向を掴むのを忘れないでください。

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