はじめに
2024年3月に III まですべて改訂されました。
1対1対応の演習は、基礎力(教科書の章末問題まで)を確立している人が最短で駆け上がるための選択肢の一つです。また「新数学スタンダード演習」「数学IIIスタンダード演習」「新数学演習」を使用したいと考えているなら「1対1対応の演習」はその前段階として最適です。それらは「1対1対応の演習」の「例題」の理解を前提としているからです。
使用してみたいと考えている人は参考にしてください。
種類
学校の教科書と同じように次の6冊に分かれています。
- 数学I
- 数学 A
- 数学 II
- 数学 B
- 数学 C
- 数学 III
レベル
東京出版のレベルでは次のような感じです。
- 「例題」- Aレベルが中心
- 「演習題」- Bレベルが中心
A - D のレベルについて月刊誌のページを「主な項目」では次のように説明されています。
- a:足固めをしたい人向け
- b:すべての受験生向け
- c:基本は十分に身についている人向け
- d:意欲的な人向け(かなり難しい)
一般的な視点では、a が教科書の次に行うレベルで全体としては次のような感じです。
- a:入試基礎
- b:入試標準
- c,d:入試発展
難関大の入試では b レベルがスラスラ解ける必要があります。
主な内容
書籍内の「本書の構成と利用方法」で詳しく解説されています。まとめると次のような感じです。
要点の整理
教科書の講義内容がまとめられています。
例題
一つ一つにテーマがあり、次のような基準で問題が厳選されています。
- これからも出題される典型問題
- 一度は解いておきたい必須問題
- 幅広い応用がきく汎用問題
- 合否への影響が大きい決定問題
演習題
例題と同じテーマでレベルを一つ上げた問題が用意されています。解答のページに目安の時間も明記されており「*」一つにつき10分です。「○」一つにつき5分になっています。
ミニ講座
ここにも「例」や「例題」があり、解き方の整理や深掘りができます。
問題数
レベルが特定されているので、問題数は限定的です。
種類 | I+A+II+B+C | I+A+II+B+C+III |
---|---|---|
例題 | 300 | 375 |
演習題 | 320 | 395 |
合計 | 620 | 770 |
「C」の冊子の最後に「数学IIIC 総合問題」という演習題のみの部分があり、演習題は例題より20題多くなっています。
使用する前に
少なくとも教科書の解説のある問題は解けるようになっていないと厳しいです。
教科書傍用問題集や網羅系参考書の教科書節末・章末レベルまでの問題を使用して教科書の知識をしっかり定着させているとサクサクするめられます。一般書店で購入できる書籍を基準とするなら、白チャートに含まれている問題がすべて解けるようになっていれば大丈夫です。
進め方
教科書と同じように I, A, II, B, C, III の 6冊あるので、学校の進度にあわせて使用できます。「要点の整理」で教科書の内容を復習してから「例題」を解いてみましょう。
「例題」は単に正否を確認するだけでなく、「解答」の上(前文)や右(傍注)の内容もあわせて隅々まで理解しましょう。「例題」のあとは「演習題」で同じテーマの入試標準レベルの問題を解いてみましょう。「演習題」のあとにミニ講座で解き方の整理や深掘りをしたら完了です。
次は?
「演習題」の次は「新数学スタンダード演習」や「数学IIICスタンダード演習」を使用して B レベルの演習量を増やしましょう。もし「例題」の次に A レベルの演習量をふやしたいなら「入試数学の基礎徹底」や「数学IIICの入試基礎」を使用してみてください。
「新数学スタンダード演習」や「数学IIICスタンダード演習」の次はどの大学でも過去問に入れます。
まとめ
教科書の次に入試対策のインプットとして 1対1対応の演習の例題は最適です。6冊に分かれているので教科書の進度にあわせて併用できます。Aレベルの例題で解法を理解しBレベルで演習でき効率的に受験標準レベルまで到達できます。高校3年生になる前に含まれている問題が一度解けるようになっていれば順調です。