はじめに
終着点がわかり、ルートの選択肢を確認したら、最後は自分の現在地からゴールまでの最適なルートを選び計画するための距離を測ります。志望大学の過去問の解説がわかるかの確認から始めましょう。
典型ルートと現在位置からの距離感
ルート
想定している現在位置
教科書内の公式や定理および解説のある問題が理解できていることを前提にしています。教科書に解説と解答がある例や例題がすべて解けるとベストな状態です。その他の問題の完成は前提ではありません。
志望大学過去問までの距離 (総問題数)
到達点
東大、京大、東工大、一橋に対して、「青チャート」や「黄チャート」の「EXERCISES」まで完成したら合格最低点突破、「文系数学 良問のプラチカ」や「やさしい理系数学」が終了したら合格平均点突破になります。理系は「ハイレベル理系数学」まで終了すると合格最高点を狙う位置に届きます。
教科書傍用問題集による距離の短縮
日々の学習で教科書と共に教科書傍用問題集の問題がすべて解ける場合は、直接「大学入学共通テストの演習」、その次に「文系数学 良問のプラチカ」や「やさしい理系数学」に入ることができます。
青チャートの例題は、アウトプットとして過去に学習したことを思い出す用途に利用することもできます。青チャートの例題を一周して8割ぐらい解けて、次の参考書に移っている受験生はここに該当しています。なぜなら青チャートの例題の8割ぐらいは、同じ数研の教科書の章末問題レベルまでの問題で構成されているからです (詳しくは「青チャートを完璧にする」参照)。
4STEP や クリアー (教科書傍用問題集)
チャート式数学の例題はほぼ含まれています (対応表) 。含まれていない例題は2〜3問なので、チャート式数学の例題をインプットとして行う必要はありません。
数研出版の 4STEP のページ にも「教科書の例題・応用例題と本書の例題で,重要な問題は網羅しています」とあります。
アドバンスドプラス や アドバンス (教科書傍用問題集)
位置付けは 4STEP や クリアーと同じです。
フォーカスゴールドの例題はほぼ含まれています (対応表) 。
他の参考書による置き換え
手持ちの参考書で置き換える例を以下に示します。
部分的な置き換え
フォーカスゴールド、 総合的研究 数学、NEW ACTION LEGEND、赤チャート
「黄チャート+文系数学 良問のプラチカ」や「青チャート+やさしい理系数学」をそれぞれ一冊で置き換えられます。
まとめ
教科書の解説のある問題を理解できているとすると、総合的な距離としては文系が約2,100問、理系が約3,100問、大学入学共通テスト前は共に 約1700問ぐらいです。
日々の学習で教科書と教科書傍用問題集を完成していれば大きく距離を短縮することができます。
この後に志望大学の過去問で演習をするのを忘れないでください。