はじめに
単語帳はすべての見出し語に次のような要素を含むものがおススメです。
- 発音記号
- 音声
- 例文
データベース (DataBase) はこの 3 つの要素を含んでいます。また熟語も含んでいるので別に熟語帳を行う必要もありません。
文法書の例文に加え、 DataBase に含まれている例文を日本語訳できるようになれば複雑な構文の文章以外は長文も読めるようになります。
基本動詞、前置詞、頻出熟語の例文を英訳できるようになれば作文の基礎を完成させることができます。
使用してみたいと思う受験生は参考にしてください。
DataBase シリーズ
1700, 3000, 4500, 5500 の4種類存在します。覚えやすいように単語はテーマ別に分類されています。
DataBase1700
中学の英単語・熟語から高校1年生レベルまでの英単語・熟語が含まれています。中学の英単語・熟語にかなり不安がある人は 1700 から始めましょう。
DataBase3000
中学の英単語・熟語に不安のない人は 3000 から始めましょう。必ず身に付けたい中学英単語・熟語からはじまりセンター入試でよく利用される英単語・熟語を網羅しています。6つのレベルを3つのグループに分けています。
中学教科書レベル | 高校教科書レベル | センターレベル | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
DataBase3000 | レベル 1 | レベル 2 | レベル 3 | レベル 4 | レベル 5 | レベル 6 |
センターで出現率急上昇中の注目キーワードという形で60個の単語がさらに追加されています。
DabaBase4500
3000 を完了してから行うのがオススメです。高校教科書レベルの英単語・熟語から国立二次試験や私大入試でよく利用されるものを網羅しています。6つのレベルを3つのグループに分けています。
高校教科書レベル | 中堅大レベル | 難関大レベル | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
DataBase4500 | レベル 1 | レベル 2 | レベル 3 | レベル 4 | レベル 5 | レベル 6 |
3000 に含まれる見出し語の半分は 4500 に含まれていますが、取り上げている意味が異なる場合も多くあります。例えば 3000 は「can」を「できる」の意味で例文を用意していますが、4500 の場合は「缶」で例文を用意しています。
DataBase5500
東大・早稲田・慶應や英語の難しい大学の入試で利用された英単語・熟語で構成されています。4つのレベルを3つのグループに分けています。
入試への登竜門 | 入試のコア | 最後のビルドアップ | ||
---|---|---|---|---|
DataBase5500 | レベル 1 | レベル 2 | レベル 3 | レベル 4 |
- 入試の登竜門
難関大の受験生であれば絶対に押さえるべき英単語・熟語 - 入試のコア
実際の合否の決め手となった英単語・熟語 - 最後のビルドアップ
知っているとさらに差をつけられる英単語・熟語
レベル 2, 3, 4 の英単語・熟語は一つの大学の過去問数年間の中で1回出てくるかどうかのレベルの単語が集まっています。また出版も2003年と古いです。すべてを覚えるのではなく過去問で遭遇した単語を 5500 で印をつけて、後ほど復習するといった使い方もあります。
3000 と 4500 の完成を目指しましょう。
DataBase3000とは
3000 は以下の区分で約1600の単語と約300の熟語が紹介されています。
- 発問記号をマスターする
- 単語 (テーマ別)
- イラストで覚える前置詞
- 基本動詞を用例でつかもう
- 身に付けておきたい熟語
- リスニングのために身に付けておきたい語句
- センター出現率上昇中の注目キーワード
各レベルの最後に
- レベル別長文 (レベル 1 - 5)
- 入試英文から (レベル 6 のみ)
があります。コラムには
- つづりと発音の関係
- 語源・接頭辞・接尾辞
があり初めて見る単語を推測するための情報も含んでいます。
DataBase4500とは
4500 は以下の区分で 1725 の単語と 348 の熟語が紹介されています。
- 発音記号をマスターする
- 単語 (テーマ別)
- 基本動詞を含む頻出熟語
- 押さえておきたい頻出熟語
- ここで差がつく頻出熟語
- 注目すべき多義語
- 注意すべき多機能語
また各レベルの最後に
- 長文読解
- 実践問題
があります。また
- 覚えておきたい接頭辞
- 覚えておきたい接尾辞
もありこちらも初めて見る単語を推測するための情報も含んでいます。
3000 と 4500 の使い方
長文読解に向けて
読み方に変な癖がつかないように必ず「発音記号をマスターする」から始めましょう。
次に単語と熟語を音声とともに覚えます。単語は一語一訳で大丈夫です。最後に音声とともに例文を聞いて日本語訳が思い浮かぶようになれば終了です。
この後は Z会の「速読」シリーズや「速読・速聴」シリーズで文章を読むスピードを上げていきます。
英作文に向けて
以下の部分を英訳できるようにして作文の基礎を完成させます。
3000 の
- イラストで覚える前置詞
- 基本動詞を用例でつかもう
- 身に付けておきたい熟語
4000 の
- 基本動詞を含む頻出熟語
- 押さえておきたい頻出熟語
合わせて文法書の例文を英訳できるようになったら、 Z会の「英作文のトレーニング」などで実践的な練習をします。
まとめ
FACT BOOK や Every Green のような文法書の例文とこのシリーズの例文で読解の基礎と作文の基礎は完成します。もし読解で構造が理解できない文章が多い場合は、英文解釈の参考書を行ってみましょう。英語全体の進め方は「英語を得点源にするルート」を見てください。