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DataBase3300 と Database4500 を使い尽くす

Database 3000 の後継の Database 3300 が2022年10月10日に発売されたので内容を更新しました。

はじめに

単語帳はすべての見出し語に次のような情報を含むものがおススメです。

  • 発音記号
  • 品詞
  • 例文
  • 音声

データベース (DataBase) はこの 4 つの要素を含んでいることに加え次のような特徴があります。

  • 熟語も含んでいるので別に熟語帳を購入する必要はない
  • 改訂頻度が高く直近の入試の傾向も含まれている
  • レベル別に分類されているので途中で挫折しても効果を得られる
  • 関連づけて覚えやすいようにテーマ別にも分類されている

総合英語の例文に加えデータベース 3300 と 4500 に含まれている例文を音声のみで理解できるようになれば複雑な構文の文章以外は読めるようになります。また総合英語の例文とデータベース 3300と4500 に含まれる基本動詞、前置詞、頻出熟語の例文を日本語から英訳できるようになれば作文の基礎も完成させることができます。

使用してみたいと思う受験生は参考にしてください。

DataBase シリーズ

1700, 3300, 4500, 5500 の4種類存在します。

DataBase1700

中学の英単語・熟語から高校1年生レベルまでの英単語・熟語が含まれています。

中学の教科書で出てくる英単語・英熟語を一度もすべて覚えたことのない受験生は 1700 から始めましょう。

DataBase3300

2022年10月10日に Database 3000 の後継として発売されました。

中学の教科書に出てくる英単語・熟語を一度すべて覚えたことがある受験生は 3300 から始めましょう。中学英単語・熟語の抜けを確認するところからはじめ、共通テストで必要と言われている 4000 語レベルまで到達できるようになっています。含まれている見出し語は次のように 6 つのレベルを 3 つのツループに分けています。

  中学教科書レベル 高校教科書レベル 共通テストレベル
DataBase3300 レベル 1 レベル 2 レベル 3 レベル 4 レベル 5 レベル 6

見出し語として 約1600の単語と約360の熟語 (3000 の時は約300) が各レベルの中でテーマ別に紹介されています。また次のような内容も含まれており英語のベースを構築できます。

  • 発音記号と発音のポイント
  • イラストで覚える前置詞
  • 基本動詞を用例でつかもう

各レベルの最後に語彙力の定着が確認できる

  • レベル別長文

もあります。

また各レベルには付録があり、レベル6の付録には共通テスト対策として「押さえておきたい語句 120」「覚えておきたい表現 120」「イギリス英語とアメリカ英語 - 注意したい語句 60」が捕捉されています。

DabaBase4500

3300 に含まれる見出し語の半分ぐらいは 4500 に含まれています。前に完成させたものと全く被りがないと挫折しやすいので、3300 の後に使用すると効率的に単語力を上乗せすることができます。

高校教科書レベルから国立二次試験や私大入試で出現頻度が高い英単語・熟語までを網羅しています。含まれている見出し語は次のように6つのレベルを3つのグループに分けています。

  高校教科書レベル 中堅大レベル 難関大レベル
DataBase4500 レベル 1 レベル 2 レベル 3 レベル 4 レベル 5 レベル 6

見出し語として 1725 の単語と 348 の熟語が各レベルの中でテーマ別に紹介されています。次のような内容も含まれており英語のベースを構築できます。

  • 発音記号をマスターする
  • 基本動詞を含む頻出熟語
  • 押さえておきたい頻出熟語
  • ここで差がつく頻出熟語
  • 注目すべき多義語
  • 注意すべき多機能語

各レベルの最後に語彙力の定着が確認できる

  • 長文読解
  • 実践問題

もあります。また

  • 覚えておきたい接頭辞
  • 覚えておきたい接尾辞

もあり、初めて見る単語を推測するための情報も含んでいます。

DataBase5500

出版が2003年と古いので入試の分析もそれ以前のものになっています。

2003年以前の東大・早稲田・慶應や英語の難しい大学の入試で利用された英単語・熟語から抽出されています。4つのレベルを3つのグループに分けています。

  入試への登竜門 入試のコア 最後のビルドアップ
DataBase5500 レベル 1 レベル 2 レベル 3 レベル 4
  • 入試の登竜門
    難関大の受験生であれば絶対に押さえるべき英単語・熟語
  • 入試のコア
    実際の合否の決め手となった英単語・熟語
  • 最後のビルドアップ
    知っているとさらに差をつけられる英単語・熟語

レベル 2, 3, 4 の英単語・熟語は2003年より前の入試で一つの大学の過去問数年間の中で1回出てくるかどうかのレベルの単語が集まっていまます。

このレベルは最近の傾向を含む別の単語帳で置き換えてもよいです。

3300 と 4500 の使い方

中学の教科書に出てくる英単語・熟語を一度覚えたことのある受験生は使用できます。

3300や4500の前にすべきこと

総合英語の例文を

  • 音声のみで理解できる
  • 日本語から英訳できる

ようにします。

リスニングと長文読解に向けて

まず (0) 発音記号を理解するために必ず「発音記号と発音のポイント」(3300) や「発音記号をマスターする」(4500) から始めます。

次に (1) 英単語や英熟語を見ながら音声を聴いて意味が思い出せるように一度します。すぐに忘れても大丈夫です。またこの段階では意味は例文で使用されているものだけで大丈夫です。次に (2) 例文の英文を見ながら音声を聴いて理解できるようにします。最後に (3) 例文の音声のみで理解できるようになれば終了です。

同じ単語に3パターンで触れるため、定着率が高まります。

英作文に向けて

以下の部分の例文を日本語から英訳できるようにして作文の基礎を完成させます。

3300 の

  • イラストで覚える前置詞
  • 基本動詞を用例でつかもう

4000 の

  • 基本動詞を含む頻出熟語
  • 押さえておきたい頻出熟語
  • ここで差がつく頻出熟語

3300 や 4500 の次は?

文法・語法の問題集の語彙やイディオムの部分でアウトプットです。

5500 の代わりに使用するなら?

4500 の後にさらに最近の傾向の内容に合わせた英単語・熟語を積み上げるなら、

  • アスク「上級英単語 LOGOPHILIA ロゴフィリア」 の Vocabulary の例文

が使用できます。

形式的には旺文社のターゲットとターゲットRが一冊になったような感じです。ここではターゲット部分に相当する Vocabulary の例文のみの使用で大丈夫です。 Passage の部分は内容的に大丈夫であれば速読力の演習の速読英単語 上級編の後に利用してもよいです。注意点が一つありまして、動詞の自動詞、他動詞の情報は付属していないです。

まとめ

英語全体の進め方や書籍は「英語を得点源にする」を見てください。